近畿日本鉄道は、新型コロナウイルスの影響による利用状況等を勘案し、土・休日の特急列車計79本を当分の間運休することを発表しました。
新型コロナウイルスの感染拡大に伴い近鉄では2020年8月29日から、土・休日夜間の特急列車計20本についてすでに運転を取り止めています。2021年1月23日(土)からはさらに運休対象を拡大し、土・休日ダイヤに運転される特急の約18%にあたる79本が運休となります。
23日(土)から運休本数が拡大されるのは、解説図の白抜きの区間に示しています。具体的な特急の運休本数は、大阪難波駅〜近鉄奈良駅間が2本、京都駅〜近鉄奈良駅間が21本、京都駅〜橿原神宮前駅間が18本(8本)、大阪阿部野橋駅〜吉野駅間(12本)が38本となります(カッコ内は2020年8月29日以降運休となっている本数)。大阪阿部野橋駅発・吉野駅特急のうち夜時間帯の3本については、橿原神宮前駅行として運転されます。
特に運休率が高いのは南大阪線・吉野線の大阪阿部野橋駅〜吉野駅間で、土・休日の特急のうち約58%が運転見合わせとなります(図表参照)。なお、観光特急「青の交響曲」は引き続き運転されます。また、大阪〜名古屋方面、大阪・京都・名古屋〜伊勢志摩方面などその他の区間および平日ダイヤの特急列車も通常どおり運転されます。急行・普通など一般列車についてもダイヤの変更はありません。
近鉄によると、この運休の実施期間は当分の間としています。新型コロナウイルス特措法にもとづく政府の緊急事態宣言は、2021年1月14日(木)から京都府・大阪府・兵庫県を含む全国7府県に対象区域が拡大されています。